お金と労働と地球株

~無能が30代で資産1億円を達成した方法~

おわりに

罪深い「地球株の保有」

筆者は子供の頃、「ドラゴンボール」というマンガが好きでした。 同書の主人公は「元気玉」という必殺技を使います。 これは、地球上のあらゆる生物から少しずつエネルギーを集めて作るエネルギー弾です。 元気玉は「善の心」を持つ者しか使えない技です。

本サイトの核心をなす「地球株」は元気玉と似ていますが、集めるものは、地球上のあらゆる労働者からピンハネした労働です。 誰かが不労所得を得るということは、単純に他の誰かがその分も労働していることになります。 その意味で、株式会社の所有権である株式は、会社を通じてピンハネした労働の結晶のようなものです。 そして「地球株の保有」とは、地球全体の労働者から、広く、薄く、長く、労働をピンハネし続ける行為です。 善の心を持つ者であれば、こんなことは通常できないかもしれません。

筆者はうつ病による休職中に、自分のような無能でも「地球株の保有」で簡単に資産を増やせることが分かり、実際それによって30代で合計1億円の財産を築きました。 実践してきたことは、「節約」と「地球株への投資」の2点に尽きます。 これらは良い行いと言えるでしょうか。 とんでもありません。 節約とは、社会全体の幸福や富の拡大のために流通されるべきお金を、個人的な利益のために塞き止めて蓄積する行為です。 そして投資とは、結局のところ労働者からのピンハネです。 中でも地球株への投資は、まさに地球上の数多の労働者の犠牲の上に成り立つ罪深い行為です。 その労働者の中には、かつての筆者のように、うつ病を患うほど苦労して働いている人も含まれています。

本文の随所で、地球株を保有している限り一切の労力をかけずに資産が増えていくことを、さも素晴らしいことかのように述べてきました。 しかし、その実態は極めて浅ましいものです。 1億円という金額は、筆者にとっては十分ですが、人によってはまだ不十分かもしれません。 いずれにしても、その中身の大半が地球株であれば、今後放置していても勝手にお金を集めて更に増えていきます。 そうして増えたお金は、地球株の所有者に罪の意識があろうが無かろうが、自動的かつ継続的に行われたピンハネの成果なのです。 本攻略法はもちろん法律に違反するようなものではありませんが、この罪の自覚だけは失わないようにしたいと思います。


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