横山昭雄「真説 経済・金融の仕組み - 最近の政策論議、ここがオカシイ」(日本評論社, 2015年9月14日)。 中央銀行の金融政策等について元日銀理事が詳細に説明しています。 2018年現在では数少ない、「預金創造」の正確な仕組みを解説している貴重な本です。
ピーター・バーンスタイン「ゴールド: 金と人間の文明史」(日経BPマーケティング, 2001年8月1日)。 数千年に渡る人類とゴールドの関係を描いた歴史物語です。 ゴールドそのものがお金だった時代から、金本位制を経て今日の通貨制度に至るまでの貨幣史として読むこともできます。
J・M・ケインズ「雇用・利子および貨幣の一般理論」(東洋経済新報社, 1995年3月1日)。 有名なケインズの「一般理論」です。 経済は時に需要不足に陥ること、その穴埋めに(お金を増やすだけでなく)政府支出が必要であることを解説しています。
ミヒャエル・エンデ「モモ」(岩波書店, 2005年6月16日)。 有名な児童文学作品です。 一方で、本書は現実の貨幣経済の様相、特に利子の問題を描いた物語としても読めます。
ニーアル・ファーガソン「マネーの進化史」(早川書房, 2009年12月1日)。 金融の進化の歴史をテーマ別に説明しています。 お金の実体がモノではなく信用であることが分かります。
カール・マルクス「資本論 <第1巻(上)>」「資本論 <第1巻(下)>」(筑摩書房, 2005年1月1日)。 資本主義の仕組みを歴史上初めて明らかにした本です。 特に労働のピンハネに関して詳細に分析しています。
トマ・ピケティ「21世紀の資本」(みすず書房, 2014年12月8日)。 膨大なデータを基に、地球上で常に資本収益率が経済成長率を上回ってきた(r>g)ことを実証しています。 今後の資本主義の継続性についても多くの洞察を与えてくれます。
岩田規久男「そもそも株式会社とは」(筑摩書房, 2007年3月1日)。 「株式会社はあくまで株主のもの」という立場から、株式会社の原理やあるべき姿を論じています。 また、株式会社に対する基本的な理解を得られます。
山西均「大企業サラリーマン 生き方の研究: 何のために働くのか」(日経BPマーケティング, 2009年12月1日)。 会社と社員の関係を独自の切り口で分析しています。 本サイトの「会社員債券」の考え方は、本書からヒントを得て発展させたものです。
マルクス・シドニウス・ファルクス「奴隷のしつけ方」(太田出版, 2016年4月8日)。 古代ローマの奴隷制度について詳しく知ることができます。 なお、マルクス・シドニウス・ファルクスは架空の古代ローマ人であり、本当の著者は「解説者」ジェリー・トナーです。
ジェレミー・シーゲル「株式投資」(日経BP, 2009年7月23日)。 株式投資の優位性を様々なデータを基に示しています。 投資に関する記事等で良く見かける、米国における各資産の200年チャートは本書が出典です。
バートン・ビッグス「富・戦争・叡智 - 株の先見力に学べ」(日経BPマーケティング, 2010年4月1日)。 第二次世界大戦前後の市場の動きを参考に、非常時における資産の保全について考察しています。 著者は結論として、財産の75%を(本サイトで言うところの)地球株で保有するよう推奨しています。
チャールズ・エリス「敗者のゲーム」(日経BP, 2022年1月6日)。 投資の最善策は「インデックスファンドの長期運用」であることを説明しています。 また、その運用方針の堅持がいかに大切であるかを説いています。
ジョン・C・ボーグル「インデックス投資は勝者のゲーム - 株式市場から利益を得る常識的方法」(パンローリング株式会社, 2018年5月13日)。 インデックスファンドの優位性を色々な角度から説明しています。 ただし、本書では地球株よりも米国株(と米国債)への投資を推奨しています。
ジョナサン・バーク, ピーター・ディマーゾ「コーポレートファイナンス 入門編」(丸善出版, 2014年3月11日)。 割引現在価値、株式等の評価、CAPM等、ファイナンスの基本事項を詳細に説明しています。 例題にて理解度を確認することができます。
ピーター・バーンスタイン「証券投資の思想革命 - ウォール街を変えたノーベル賞経済学者たち」(東洋経済新報社, 2006年12月1日)。 現代ポートフォリオ理論の発展を歴史物語として把握できます。 また、同理論のほとんどを、数式を用いずに分かりやすく解説しています。
バートン・マルキール「ウォール街のランダム・ウォーカー - 株式投資の不滅の真理」(日経BP, 2019年7月19日)。 学術的な裏付けを基に、インデックス投資の優位性を徹底的に説明しています。 その他、投資全般に渡る広範なテーマを扱っています。
A.A.バーリ, G.C.ミーンズ「現代株式会社と私有財産」(北海道大学出版会, 2014年5月15日)。 「所有と経営の分離」の概念を初めて指摘、分析した本です。 現代の企業が所有者(株主)ではなく、経営者に支配され得る危険性を論じています。
トマス・J・スタンリー, ウィリアム・D・ダンコ「となりの億万長者 - 成功を生む7つの法則」(早川書房, 2013年8月23日)。 1万人以上の億万長者へのインタビュー・アンケートから、彼らの実像を描き出しています。 資産形成において、質素倹約の重要性が分かります。
野口悠紀雄「1940年体制 - さらば戦時経済」(東洋経済新報社, 2010年12月23日)。 今日の日本型経済システムが、戦後ではなく戦時中に形成されたことを説明しています。 このシステムのうち、本サイトでは特に「日本型企業」に着目しました。